2009年10月5日月曜日

NO STAR

MU-STARSの二人と知り合ったのはかれこれ6年前くらい。
一年程アメリカに行ってる間に、
日本の友人達に新しい仲間が増えていて、彼らもそのうちの一人だった。

日本にいない間、
みんなが自分の話をしていてくれたみたいで、
「噂は聞いてます(笑)」みたいな感じで最初は声をかけてくれた気がする。

んで、そのあとすぐ大ちゃん(a.k.a sarudog)とは急激に仲良くなって一時期は毎日遊んでた。
ジュン君(YSIG)に「ミノル、MU-STARS入りするんじゃないの(笑)」って言われるくらい。

そんでもって、一緒にバイトするようになったのが決定的で、
どこにいても一番年下だったことが多かった自分にとって初めて出来た後輩というか、年下の友達だった。

当時、先輩や同い年のヤツからの風当たりが強かった(笑)自分にとって、
後輩として色々思うこと(笑)を共有出来る仲間で、
かつ大ちゃんがオレのことを素直におもしろがってくれたことも一緒に楽しく過ごせる要因だった。

とにかく音楽やら映像について熱くベラベラ話してる口ばっかのオレを、
作品も何も見ないまま、人間性やオモロイとかだけで可能性を感じててくれた数少ない友達。

大ちゃんやタカを車で家まで送って行くと称して、
大ちゃん家の前で朝まで話したりする時間はホントに楽しかった。
くだらないことも、真面目なことも全部話してた。


そんな時間も今思えば、
大事な時間だったと言えるけど、
その頃は将来のことなんて何も気にしてなかったし、
トーク以外で大ちゃんとグルーヴを出せることになるなんて夢にも思っていなかった。


そんなあるとき、
凄く悔しい出来事があって、
いつもと同じように車の中で大ちゃんにその出来事を語っていた。
ある映像作家の方に「初対面なのにもの凄く失礼なことを言われた」とかいうよくある話。

それに対して
「将来、何か一緒に良いモノを作れたらいいっすね。頑張りましょう」
と、前向きな言葉をかけてくれた大ちゃんはその時から完全に頑張っていて、
オレは完全に頑張っていなかった。


この頃辺りからかな、
なんとなく自分のモノ作りへのモチベーションの在り方が変わって行った気がする。


それから少ししてCBMDのドキュメント「KEEP THE FLAME」の上映会。
誰よりも先に「スゲー良いっす、マジで」と大ちゃんが声をかけてくれた。
本当に嬉しかった。

そんでまた少しして
「今度出るアルバムのPV作りたいんですけど」って話をされて出来たのがこのPV。
MU-STARSの二人と一緒にバイトしていたときに知り合った後輩上山(当時大学生)の力もあって、立派に完成。



「ストリート感」って言葉が、
もはやある種のクリシェ的に捕らえられているけど、
こうやってふとした会話が形になって行くことが、
自分が影響を受けたストリート出身のヒーロー達から学んだやり方。

友達同士でワイワイやって色んなモノが生まれてくるのが一番嘘のない方法論だと思う。

さんざん迷ってきたけど、もう正解はそれで良いよね。

MU-STARS"BGM LP"発売おめでとう!